積水ハウス第1四半期決算は、売上・受注ともに堅調

2012年06月08日 11:00

 積水ハウスは6月7日、2013年1月期第1四半期決算を発表した。売上高は3333億4700万円と前年同期に比べ1.4%増加。営業利益は前年同期比15.4%減の68億9600万円、経常利益は同6.4%減の78億9700万円、四半期純利益も同4.1%減の28億8500万円と、広告宣伝費などの経費増により前年同期比減となっているものの、受注高は同12.0%増となっており、販売戦略上の効果が受注に結び付いていることが窺い知れる。

 増収要因としては、東日本大震災の影響により環境配慮型住宅に注目が集まる前から同社が進めていた「グリーンファースト戦略」が、依然好調であることが挙げられる。第1四半期の戸建て住宅の受注におけるグリーンファースト比率は82%となり、太陽光発電設置住宅は2936棟にも及ぶ。さらに、太陽光発電設置リフォームの受注についても、昨年度は年間2569棟であったのに対し、今年度は第1四半期のみで1329棟に達している。また、北米プロジェクトにおいては初めて40億円の売り上げを計上するなど、国際事業も順調に推移しており、同事業全体の受注残も759億円となっている。

 売上高・受注高の堅調な推移から、通期での業績予想も売上高は前の期比7.8%増の1兆6500億円、営業利益は同12.8%増の800億円、経常利益同13.4%増の795億円、純利益同45%増の420億円と修正されていない。