覚悟を持って普天間移設推進を 高村元外相

2012年05月21日 11:00

 自民党の高村正彦元外務大臣は沖縄・米軍普天間飛行場の移設問題について、20日のNHK日曜討論で「言葉だけでなく、覚悟を持って移設を進めて頂きたい」と山口壯(つよし)外務副大臣に、政府として覚悟して移設を推進するよう求めた。

 普天間飛行場の移設について、山口外務副大臣は「これまでに特定された唯一有効な方法は(名護市)辺野古への移設」としたが、辺野古への移設が沖縄県民の理解を得られない中で難しい状況は、鳩山由紀夫元首相が「少なくとも県外へ」と語って以来、続いている。

 高村氏は「(鳩山氏の)こころない一言というか、当てのない一言が普天間移設を難しくした」と指摘したうえで「二人続けて素人を防衛大臣にした、沖縄の人たちを説得していない」などをとりあげ「アメリカは(野田政権が)辺野古へ移すことにやる気がないと見透かしている」と政府の取り組みが弱いとの認識を示し「覚悟を持って」移設への取り組みを求めた。(編集担当:森高龍二)