有事での災害 自衛隊に頼らない対処に詰め必要

2016年05月01日 08:40

 石橋茂地方創生担当大臣は最近のブログで、災害時の自衛隊活用について「私なりにもう一度、偵察や物資輸送を基本とする自衛隊の能力活用のあり方を研究してみたいと思っている」と熊本地震での自衛隊の物資輸送能力など点検し、今後に生かしたい考えを綴った。

 また有事の際、自衛隊が防衛出動に総力を挙げるため、災害時において自衛隊が対応できないことから「災害時に自衛隊が担っている任務は他の組織が担わなくてはならない。この議論は有事法制の審議の時からあるものの、完全に詰め切れないまま今日に至っている。この際に議論を深めて成案を得る必要があるように思う」と有事の際の災害対応について結論を出しておくべきとした。

 また石破大臣は衆院5区補選の結果に触れ、自民党公認候補が当選したが「出口調査で無党派層の得票率が民共推薦候補よりも低かったのがやや気がかり。よく分析して今後の糧としなくてはならない」と無党派層が自民公認・公明推薦候補より民進・共産・社民・生活の4野党推薦の無所属候補を支持する比率が大きかったことについて分析し、次期選挙にいかす必要を提起している。(編集担当:森高龍二)