パナソニックワイルドナイツ、日本選手権2回戦へ進出

2013年02月02日 17:08

139   ヤマハ 日本選手権_e

パナソニックの厚い防御が光った1回戦

  第50回日本ラグビーフットボール選手権大会1回戦、ヤマハ発動機ジュビロ対パナソニックワイルドナイツとの試合が大阪・近鉄花園ラグビー場で行われた。

  前半3分、パナソニックの田邊選手がペナルティゴールを決め3対0と先制する。すると9分にヤマハも左中間からのペナルティゴールのチャンスを得るが五郎丸選手が失敗。14分にも左中間40mのペナルティゴールを外す。18分、パナソニックの田邊選手がペナルティゴールを決め6対0に。21分にはラインアウトのモールを押し込みホラニ龍選手トライ、田邊選手のゴールは外れるが11対0とリードを広げる。25分にはクイックスローイングから展開、一旦はヤマハがボールを手にするが、すぐに奪い返して霜村選手が左隅にトライ、田邊選手のゴールはまたも外れるが16対0となった。さらに29分にはラインアウトからラック、ヒーナン選手がサイドを突いてトライ、田邊選手のゴール今度は決まり23対0に。また34分にはラインアウトからのモールを押し込み、モールに加わったウィングの北川選手がトライ、田邊選手のゴールも決まり30対0となり、パナソニックの一方的なリードで前半は終了する。

  後半もパナソニックの勢いは止まらない。9分には北川選手がトライ、田邊選手のゴールも決まり37対0に。18分にも設楽選手トライ、田邊選手のゴールも決まり44対0となった。また22分には連続攻撃から霜村選手が左隅にトライ、田邊選手のゴールも決まり51対0と大量リードを奪う。ヤマハの反撃は28分、ラインアウトから連続攻撃を仕掛け、トゥイアリイ選手からボールを受けたオリビエ選手が右隅にトライ、五郎丸選手のゴールも成功し51対7とすると、直後のキックオフボールを自陣から展開し、徐選手が80m独走のトライを決め51対12に。五郎丸選手のゴールも決まり51対14となった。しかし33分、パナソニックは劉選手がラックを乗り越える豪快なトライを決め、田邊選手のゴールは外れるが56対14とさらにリードを広げこのままノーサイドとなった。

  勝ったパナソニックの中嶋監督は「ここ数年、日本選手権で1回戦からの出場がなかったので精神面などを心配したが、前半からやるべきことをやってくれた。前半30対0と大きなリードで折り返したが、リーグ戦だとこういう場合、後半の入りがよくないことが多かったが、今日の試合に関しては問題なかった。0対0のつもりで後半戦おうとキャプテンを中心にチームで話し、後半も本当によくやってくれた。選手を誇りに思う」と振り返った。霜村キャプテンは「良い状態で試合に臨めたと思う。FWが本当によくやってくれた。上位チームと互角に戦える手ごたえを感じている」と力強く語った。またヤマハの清宮監督は「先週は近鉄と良い試合をしたが、今試合は空回りした感じだ。バタバタして自滅してしまい、先週と反対の形となってしまった。課題を真摯に受け止め、来シーズンにつなげたい」と淡々と語った。笠原キャプテンも「ペースがつかめないままヤマハが反則をしてしまった。ずっとパナソニックのペースでの試合となってしまった。残念です」と言葉少なに語った。

  なお、勝ったパナソニックは2月10日、帝京大学と2回戦を東京・秩父宮ラグビー場にて対戦する。(編集担当:宮園奈美)