総理が大罪と前総理

2016年06月13日 18:39

 野田佳彦前総理は総理時代に先送りしない政治へ社会保障と税の一体改革実現に政治生命を賭けて挑んだが、安倍政権になって、再び、「決断の政治」から「先送りの政治」へ「大きく後退した」とブログ発信した。

 3党合意を反故にしたことに、野田前総理は「戦後政治のこの到達点が脆くも崩れ去り、消費税が再び『政争の具』となってしまった。安倍総理は取り返しのつかない大罪を犯してしまった」と書いた。

 この中で、野田前総理は安倍晋三総理が世界経済のリスクを回避するためとして、消費税増税の先送りを決めたことに「アベノミクスが失敗したから増税できる環境ではありませんと素直に認めたくないのでしょう」と指摘。

 そのうえで「世界経済のリスクを強調する『新しい判断』なる詭弁を弄して誤魔化している。リスクは常にある。それを言い出したら、永遠に増税はできない」と総理の姿勢を問題視した。
 
 また、「新しい判断について、何人の人が共有している考えなのでしょう。150日間の国会では一度も使われていない。総理の記者会見前は与党議員も知らなかったのではないか。その結果、一体改革も三党合意も踏みにじられてしまった」と悔しさを滲ませた。社会保障と税の一体改革法案の総質疑時間は230時間、戦後2番目の長さだった。(編集担当:森高龍二)