社会保障充実が経済を良くすることになる 民進党の山尾志桜里政調会長

2016年06月11日 10:44

 民進党の山尾志桜里政調会長は東京・新宿での街頭演説でアベノミクスの問題を指摘した。「安倍晋三総理はアベノミクスで株があがれば、大企業が儲かり、給料があがり、消費が増えるという説明だったが、最初の二つ(株価上昇、大企業が利益を上げた)は確かに一時良かった。しかし、実質賃金は5年連続下がりっぱなし、消費は冷え込みっぱなしで伸びなかった」と政策転換する必要をアピールした。

 山尾政調会長は「民主党(現・民進党)が政権を担っていた時の3年間の経済の実質成長率は1.7%だった。安倍政権での3年間の成長率は0.8%だ。これが、アベノミクスの結果だ」と断じた。「お金持ちが大金持ちになっても、普通の人の暮らしは豊かにならなかった」とした。山尾政調会長は「子どもや若者への投資を私たちにやらせてほしい」と訴えた。

 また、消費増税が延期になっても、社会保障制度の充実は約束通りに来年4月から実現させるとした。山尾政調会長は「社会保障がないがしろにされた結果、節約志向に拍車がかかり、若い人も、高齢者も財布の紐が固くなってしまった。個人消費が増えないのは当たり前。安倍総理の経済政策の失敗により、消費税増税は再延期となったが、それでも来年4月からの社会保障制度の充実は皆さんとの約束通りに実施させる。それをやることが、結果として日本の経済を良くすることになる」と持論を展開した。(編集担当:森高龍二)