どこが変えやすいか探す、議論の組み立てが違う

2016年07月20日 20:28

 民進党の枝野幸男幹事長は19日の記者会見で、公明党の斉藤鉄夫政調会長代理が加憲の項目を半年から1年かけて絞り込むと民放番組で発言したことへ受け止めを記者団に聞かれ「憲法を変えるのだとすれば、こういう項目を変える必要があるから変えるのだということが先行しなければならない」と変えなければならない状況が先行しているはずと指摘。

 「憲法を改正したいから、どこが変えやすいか探すというのは議論の組み立てとして違うというのが、党の基本的な立ち位置」と答えた。

 また、「憲法改正に賛成か、反対かなどの問いかけは、本来、あり得ない。どの項目をどう変えるかで賛成もあるし、反対もある」と改憲か、護憲かの問いかけは適切ではないとした。

 枝野幹事長は「何か変えたいから、どこでもいいから変えやすい所を探すというのは議論の立て方自体、論理的に成り立たない」と指摘。

 そのうえで「変えた方が良いというところはたくさんあると思うが、変える必要があって、そのことが他の政治テーマと比較し、優先度が高いことがあるのかどうかについては民主党時代からつねに議論はしている」とも語った。(編集担当:森高龍二)