東京都が都内の10代以上を対象にスマートフォンの安全性に関する調査を行った結果、「充電しながら寝た結果、端末が腕の下で発熱し、やけどした」「充電しながら携帯を使っていたら高熱になり、指をやけどし、皮がむけた」などのケースのあることが分かった。都生活文化局が9日発表した。
調査では1005人から回答を得た。その結果、「安全に使用するための注意事項を読んでいない人が7割以上」に上ることが分かった。しかも約33%は見たことも読んだこともないと回答していた。
また火災ややけどなどの原因となる「使用中や充電中に布団などで覆う(または包む)行為や「汗による水濡れ」に対して7割以上の人が「危険を感じていなかった」。また、就寝中、毎回、ベッドや布団の上にスマートフォンを置いて充電している人が約2割いた。
このため、東京都では「スマートフォンを布団や毛布で覆い(または包んだ状態で)充電やアプリケーションを起動したままにしているとスマートフォンが発熱し、身体に長時間触れていると低温やけどを起こすおそれがある」と注意を呼び掛けた。
特に寝る時は「布団の上で充電しない」「バックグラウンドで起動しているアプリケーションをオフにする」ようにと促している。
また取扱説明書で危険な使い方とされている「使用中や充電中に布団などで覆う・包む」行為は火災ややけどの原因になるほか、「水や汗に濡らすこと」(汗の湿気がこもるTシャツのポケットに入れる行為や汗をかきながらの運動中の使用など)はやけど、感電の原因にもなると警鐘を鳴らした。(編集担当:森高龍二)