「韓国政府筋は北朝鮮が建国記念日に合わせ、9日午前、5回目の核実験をした可能性が高いと明らかにした」と聯合ニュースが報じた。「欧州地中海地震学センターは同日9時(北朝鮮時間)、北朝鮮の豊渓里付近でマグニチュード5の地震が発生したと明らかにした。震源の深さは2キロで、1月に4回目の核実験が行われた場所と同じ地域だ」としている。
安倍晋三総理は同日9時38分、(1)関係省庁において、緊張感を持って情報収集・分析に努めること(2)国民に的確な情報を提供すること(3)米国・韓国・中国・ロシアをはじめとする関係諸国と連携図るよう指示を出した。
菅義偉官房長官は午前の記者会見で「午前9時30分頃、気象庁が北朝鮮付近を震源とする自然地震ではない可能性のある地震波を観測した。本件地震は、過去の事例などを踏まえると、北朝鮮による核実験の実施に伴い発生した可能性があると考えている」と発表した。
気象庁は「地震発生時刻は午前9時29分57秒。地震の震源は、北緯41.3度、東経129.2度、深さ0キロメートル。地震の規模はマグニチュード5.3とされる」としている。
また、気象庁が平成14年の自然地震の震動波形と過去4回、北朝鮮が行った核実験(平成18年10月9日、21年5月25日、25年2月12日、28年1月6日)の震動波形、今回の震動波形を比較した結果「波形の比較で見れば、今回の地震が自然地震ではない可能性がある」と発表した。(編集担当:森高龍二)