ノーベル平和賞がコロンビア共和国のフアン・マヌエル・サントス大統領に贈られた。安倍晋三総理はノーベル平和賞受賞に「半世紀を超える国内紛争を終結させるべく、サントス大統領が、偉大な指導力をもって、ゲリラとの和平という困難な課題に粘り強く取り組まれてきたことに深甚なる敬意を表する」として、祝意を伝えた。
安倍総理はメッセージの中で「和平合意は米州最後の武力紛争の終結への希望の光」と表現し「この合意を契機に、対立と暴力が、和解と平和に変容し、コロンビアの明るい未来と繁栄が築かれることを期待している」と伝えた。
また「日本は、これまで一貫して和平プロセスを支持してきた。今後も、地雷除去、紛争被害者のリハビリテーション等に関する支援を通じ、コロンビアの国造りに協力していきます」と応援した。
岸田文雄外務大臣も「半世紀を超えるコロンビアの紛争の終結のためのご尽力に改めて深い敬意を表します」とのメッセージを出し「サントス大統領がそのリーダーシップをもって、コロンビア国民及び国際社会と共にコロンビアの真の平和と安定を達成することを期待している。日本は一貫してコロンビア政府による和平プロセスを支持してきた。今後もコロンビア国民のために支援を惜しみません」とエールを送った。
安倍総理とサントス大統領は先月20日、国連本部で首脳会談し、地雷除去機材を含む支援を継続することとともに、二国間の経済関係の深化についても確認した。外務省によると、コロンビアには1000人以上の日本人が在留しているほか、約80社の駐在日系企業がある。コロンビアは中南米3位の市場で、水力発電や石油精製、炭鉱開発などで日本企業が参画しているという。(編集担当:森高龍二)