独立系ITコンサルティング・調査会社であるアイ・ティ・アール(ITR)は、国内のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)管理市場規模推移および予測を発表した。
それによると、国内API管理市場の2015年度の売上金額は前年度比80.0%増の高成長となった。社内外にあるシステム間をセキュアに連携するための手段のひとつとして注目を集めつつあり、大企業を中心に導入が進んできていることが要因となっているとしている。
2016年度は新規参入ベンダーが増加し、各ベンダーの積極的なプロモーション活動などにより認知度が向上しており、前年度比で2倍程度の市場規模に膨らむと予測している。現状はシステムの効率化を図る目的で、社内外に存在する複数のシステムをセキュアに連携するために導入されることが主となっているという。
今後は、APIの公開、およびそれに伴うデータの公開による新たな事業の創出への期待が需要の喚起を加速させ、デジタルイノベーションやデジタルトランスフォーメーションを実現するコア技術のひとつとして導入が進むと考えられることから、同市場のCAGR(2015~2020年度)は41.1%、2020年度には2015年度の5.6倍になると予測している。(編集担当:慶尾六郎)