安倍晋三総理は19日、都内で催された国連加盟60周年記念行事で祝辞を述べ「日本は加盟国中最多の11回目の安保理非常任理事国を務めている。日本の貢献への高い評価とともに、強い期待の表れと思う」と述べ、国連について「日本が国際社会と連携しながら様々な課題に対応するための大切なプラットフォーム」と語った。
安倍総理は、そのうえで「日本は国際協調主義に基づく、積極的平和主義を高く掲げ、PKOや人間の安全保障などの分野で、これまで以上に積極的に貢献していく決意です」と国際社会の課題に対し積極的な関与を行っていく考えを改めて強調した。
そのうえで、さきの安保法制についても「日本が国連のPKO活動に一層積極的に貢献できるよう法制度を整えた」とし「南スーダンでは約350名の自衛隊員が南スーダンの安定と国づくりのため任務を遂行している。現地の方々と顔を突き合わせ、知恵を出し、汗を流す協力であり、今後も積極的に貢献したいと思う」と語った。
また、安倍総理は国連改革の必要性を強調。「複雑化する国際社会の課題に国連が応えるには国連改革が重要。とりわけ安保理改革は急務。日本は安保理改革の実現に引き続き尽力し、安保理非常任理事国として一層の責任を果たしていく」とした。(編集担当:森高龍二)