南スーダン大統領に市民への暴力事態防止を要請

2016年12月08日 12:01

 外務省は7日、岸田文雄外務大臣が同日夕、サルヴァ・キール・マヤルディト南スーダン大統領と約30分電話会談し、岸田外相がキール大統領に対し「国連と全面的に協力して欲しい」と求めるとともに「市民への暴力は絶対に受け入れられない」旨を伝え「そのような事態を発生させないように求めた」と発表した。

 これに対し、キール大統領からは「国民対話を進め、衝突解決合意を着実に履行する考えである。地域保護部隊を受け入れる考えである。こうしたことを国際社会にしっかり説明していく旨の説明が改めてあった」としている。

またキール大統領は「南スーダンの平和実現に向け最大限努める。岸田大臣の期待を裏切るようなことはない旨が述べられた」という。

政府は南スーダンPKO活動部隊に対し、第11次隊から安保法制に基づき「駆けつけ警護」などの新任務を付与するとともに、活動地域を「ジュバ及びその周辺地域」に限定。また、「他国軍人を駆けつけ警護することは想定されないものと考えている」と対象について政府の考えを明確にしている。(編集担当:森高龍二)