富士重工、先進運転支援システムを北米市場に導入

2012年03月21日 11:00

 富士重工が、ステレオカメラを用いた先進運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」を今夏から北米市場に導入すると発表。海外展開としては、昨年末に導入したオーストラリア市場に続く第二弾となり、北米市場では2013年モデルのレガシィおよびアウトバックの一部グレードに設定されるとのこと。米国市場でのアイサイトの機能は、プリクラッシュブレーキ、プリクラッシュブレーキアシスト、全車速追従機能付クルーズコントロール、AT誤発進防止、車線逸脱警報など、日本仕様と同様となる。

 アイサイトとは、世界で初めてステレオカメラのみで、全車速追従クルーズコントロール機能や歩行者、自転車をも対象としたプリクラッシュセイフティ機能を実現したシステムのこと。既に導入している日本では、2011年12月から2012年2月受注実績におけるアイサイトの装着比率が、レガシィ/アウトバック販売比率の約90%を占めているという。

 2月いっぱいで軽自動車の生産を終了した富士重工。2012年1月度の速報によると、生産終了に伴う駆け込み需要があった軽自動車だけでなく、インプレッサ―など登録自動車の生産・販売台数も前年比120%を超えている。また、海外生産も前年比118.5%を超え、過去最高の台数となるなど、ここ数カ月は好調なようである。アイサイトはこの好調な波に乗り、ハイブリッドカーにおけるトヨタのプリウスのように、安全性能における日本ブランドとして確固たる地位を築けるであろうか。今後の動向に注目が集まるところであろう。