労使交渉「4年間賃上げ積上げの意義重い」連合

2017年03月16日 17:22

連合の神津里季生会長は春季労使交渉最初のヤマ場を迎えた15日、『賃上げをすべての働く者へ』とのアピールを発表。「本日現在、4年連続して賃上げ回答を引き出している。回答水準にばらつきはあるものの4年間賃上げを積上げた意義は重い」と評した。

また「交渉継続中の組合にエールを送り、追い風となる成果である」とした。そのうえで、「先行する組合が引き出した回答内容を賃上げのうねりとして波及させるため、交渉中の組合は3月決着に向け全力を尽くすこと」のほか3点について加盟労組に要請した。

要請では(1)非正規労働者の雇用安定と処遇改善に向けて、正規・非正規の同時決着をめざす(2)構成組織は交渉中の単組に対する訪問オルグなど要求趣旨に沿った回答引き 出しに全力を尽くす。大手組合はグループ・関連会社組合の支援を強化する(3)地方連合会は地場共闘のもとで構成組織の地方組織と連携し、中小・地場組合の交渉を支援するとともに、回答内容などの情報共有をタイムリーに行う。加えて、成果を地場における賃金相場の底上げに波及させるため、効果的なアピールや情報提供を行うこととしている。(編集担当:森高龍二)