大いなるアップデートを受け、欧州発売から半年、遂に日本上陸を果たした「VW Golf」Ver.7.5

2017年05月26日 07:25

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発表会のステージを飾ったのは「Golf TSI Highline」で、1.4リッター4気筒ターボエンジンに7速DSGを組み合わせたHBの最上級モデルで価格は325.9万円。ボディカラーは新色のターメリックイエローメタリック(税込み3万2400円のオプション)

 昨年11月、独ウォルフスブルグ市のフォルクスワーゲン(VW)本社に隣接する同社テーマパーク「アウトシュタット(自動車の街)」で、2017年型New「VW Golf」(Version7.5)が報道陣に初公開されて半年。New Golfのラインアップすべて(Golf HB/Golf GTI/Golf R/Golf Variant/Golf Alltrack)を網羅する発表会が都内で開催され、ようやく日本でもアップデートされたVW Golfが発売となる。

 これまでの「Golf Ver.7」は、2012 年にVWの新しい生産モジュール 「MQB」による量販モデル第1号としてデビューし、数々の革新技術の投入、走りのダイナミズム、精緻なつくり込みなどが世界中で高く評価された。

 その「VW Golf 7」が、細部のデザインを刷新するとともに、高度先進技術とデジタル技術の採用、パワートレーンの磨き込み、多岐にわたる革新的な技術投入で生まれ変わった。

 エクステリアデザインでは、前後バンパーの意匠が変更され、併せてヘッドライトとテールライトがLED化され、最新のVWルックをまとっている。リアのウインカーランプは、内側から外側に向かって流れるように明滅するダイナミックインジケーターをVW車として初めて採用した。新型は、エレガントでありながらダイナミックな造形を得たといえる。

 新型「Golf HB/Golf Variant/Golf Alltrack」には、新しい12.3 インチ大型ディスプレイのデジタルメータークラスター“Active Info Display”(アクティブインフォディスプレイ)を初採用した。グラフィック表示になったこのメーターは、ドライバーの好みに応じて数種類のモードから選択でき、ナビゲーションモードは、VW純正インフォテイメントシステム“Discover Pro(ディスカバープロ)”と連動したマップをより大きく映し出すことで、先進性ある優れた視認性を実現している。

 将来の自動運転を見据えた渋滞時追従支援システム「Traffic Assist」と歩行者検知機能付きのプリクラッシュブレーキシステム「Front Assist」を採用した。コンパクトカーとして“世界初採用”となったジェスチャーコントロール付きVW純正インフォテイメントシステム「Discover Pro」(9.2 インチタッチスクリーン)を搭載。安全性と機能性を大幅に引き上げたのも大きな特徴だ。

 パワートレーンも熟成感たっぷりの改良が実施された。スポーツモデル「GTI」に搭載する 2 リッターTSI エンジンも10psの出力アップし230psとなった。また、GolfのホットモデルGolf Rは30psアップの310psとなり、トランスミッションも新開発7速DGSを採用した。

 なお、新型「VW Golf」は、言うならば「VW Golf Ver.7.5」とも表現できそうな進化を遂げている。

 価格はGolf HBシリーズが249.9万円〜325.9万円、Golf Variant(ステーションワゴン)シリーズが293.9万円〜359.9万円、Golf GTI(6MT)が389.9万円、Golf GTI(6DSG)が399.9万円、Golf R(6MT)549.9万円、Golf R(6DSG)559.9万円、Golf R Variant569.9万円、Golf Alltrack TSIが359.9万円などとなる。(編集担当:吉田恒)