フォルクスワーゲン、新型5ドアグランツーリズモ「Arteon」を発表

2017年03月08日 08:09

VW_Arteon

ジュネーブ・モーターショーで、フォルクスワーゲン(VW)が、新たなプレミアムモデル「Arteon(アルテオン)」をワールドプレミアした。同社のパサートよりも上級に位置する新しいモデルだ。

 3月7日に開幕した(一般公開は9日から)ジュネーブ・モーターショーで、フォルクスワーゲン(VW)が、新たなプレミアムモデル「Arteon(アルテオン)」をワールドプレミアした。「アルテオン」は、世界的に成功している「Passat(パサート)」よりも上級に位置づけられるVWの5ドアグランツーリズモモデルである。

 エクステリアデザインはファーストバッククーペを思わせる流麗なフォルムで、ラジエーターグリルとボンネットを併合した標準仕様のLED ヘッドライトによる斬新でアヴァンギャルドなフロントエンドを得ている。また、ロングホイールベースと大型リヤハッチによって、サルーンを上回る空間と柔軟性を提供する。リアゲートを開ければ、563~1557リッターの広大なラゲージスペースが現れる。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4862×1871×1427mm、ホイールベースは2841mmだ。

 搭載するパワーユニットは6種類のディーゼルとガソリンのターボエンジンだ。すべてのエンジンは4 気筒で、ガソリン(TSI)およびディーゼル(TDI)ともに、ベース仕様と中間仕様は最高出力が同一となり、それぞれ110kW(150ps)と140kW(190ps)。

 もっともパワフルなTSI仕様の最高出力は206kW(280ps)で、TDI は176k(240ps)となる。ベース仕様のガソリンエンジン1.5 TSI Evoは、完全な新設計で、気筒休止システムのアクティブシリンダーマネージメント(ACT)などの先進技術を投入した高効率エンジンとなった。駆動方式は、前輪駆動と4WDモデルをラインアップする。

 運転支援システムは非常に充実している。新世代のアクティブクルーズコントロールは、カメラベースによる速度制限とナビゲーションデータを車速制御に統合した。第2世代のエマージェンシーアシストは、交通状況に応じて自動的に低速レーンに車線変更するシステムに進化した。同時に制動をかけて車両を停止させる。さらにレーンアシストシステムは、大型トラックのふらつきなど、他の車両の挙動にも反応し、アシストする。

 プレディクティブ(予測)コントロール付きプレディクティブコーナリングライトは、カメラベースの画像情報とナビゲーションデータ(GPS情報と道路データ)に基づいて、ドライバーがステアリング操作を開始する前にコーナー進行方向を照らす。

 VWアルテオンは、まもなく欧州市場で発売されるもよう。(編集担当:吉田恒)