官邸に萩生田氏訪問も事前連絡の有無に齟齬

2017年06月28日 06:44

 民進党の加計学園疑惑調査チームは27日、官邸を訪れた際、萩生田光一内閣官房副長官へ事前連絡したうえで面会を求めたが門前払いされたため、官邸の警備責任者に公開質問状を託したとしているのに、菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で「萩生田副長官に対し(民進党の調査チームからヒアリングへの)出席要請はあったが、官邸訪問についてはなかった、と聞いている」と答え、事前に官邸訪問の連絡があったのか、なかったのか、齟齬が生じた。

 菅官房長官は「もともと(萩生田副長官は)予定されていた用務のため不在だった」と答えた。

 そのうえで、記者団が、今後、約束のうえで面会するという考えはあるのか、と質したのには「要請があれば、そのつど、適切に判断されると思う」とした。

 いずれにせよ、民進党の調査チームが行ったのは公開質問なので、これに答えなければ、政府側として、丁寧に説明するというスタンスにならない。質問内容は(1)2016年10月7日と21日の加計学園に関する打ち合せで、文部科学省とどのような話をしたのか。「広域的に」「限り」などの条件を加えるよう指示した事実はないか(2)今回の疑惑について記者会見など公の場で国民に説明しないのはなぜか、その理由(3)加計学園理事長の加計孝太郎氏との今日までの関係についてで、国民が疑惑払拭に明確にしてほしい内容をあげている。(編集担当:森高龍二)