新しい利益誘導政治が始まっているのではと批判

2017年06月26日 11:56

 野田佳彦前総理(民進党幹事長)は25日、街頭演説で「お友達優遇政治、新しいタイプの利益誘導政治が始まっているのではないか」と学校法人加計学園への獣医学部新設や学校法人森友学園への国有地払い下げでの8億円の値引きなど、総理に近しいところが優遇をうけたのではないかとの疑惑をとりあげ、懸念した。

 野田前総理は「政治主導で岩盤規制にドリルで穴を開けていくこと自体はいいが、穴を開けていった結果、熱意をもって良い提案をしていた京都産業大学がはじかれ、総理の40年来の腹心の友が理事長を務める加計学園だけが穴をくぐり抜けた。誰もがおかしいと思うのではないか」と提起。

 想定外のゴミがみつかったとして8億円の値引きで森友学園へ国有地を払い下げたが、その根拠が明確になっていないことや適正に払下げは行われたと政府は主張するが、交渉経過など客観的資料を廃棄しており、存在しないとするなど、疑惑払拭に至っておらず、野田前総理は「ほとんどの国民が自分の近しい人に利益誘導をしているのではないかと思うのではないか」と問題視した。

 蓮舫代表も「絶対に、われわれは森友学園、加計学園の問題をうやむやに終わらせない」と疑惑解明に努める姿勢をアピールした。(編集担当:森高龍二)