自民党は衆院安保委員会の閉会中審査での稲田朋美前防衛大臣の参考人招致を拒否した。民進党の山井和則国対委員長が31日、自民党の竹下亘国対委員長との会談後、記者団の質問に答えた。
山井国対委員長は稲田前防衛大臣を参考人に招いた安保委員会を求めていたが、自民党は「総合的に判断し」招致を拒否するとした。
また北朝鮮によるICBM(大陸間弾道ミサイル)発射や南スーダンPKO活動に参加した自衛隊の日報隠ぺい問題に関する特別防衛監察結果について、今週中に安保委員会を開くことにも自民党は拒否した。
自衛隊の日報隠ぺい問題に関する特別防衛監察結果については8月第2週に行う予定だが、民進党は早期の閉会中審査が必要とし、今週中の開催を求めていた。
山井国対委員長は「ICBM発射の件や特別防衛監察の件については『明日か、あさってにでも理事懇談会の場できっちりと特別防衛監察などについて質疑をする。そのことを理事懇の場で今日検討してもらうということに合意した」とし、拒否された委員会開催に代えて、理事懇談会で質疑を行う検討もしている旨を説明した。(編集担当:森高龍二