中国、ロシアあげ「北への圧力」強化要請 総理

2017年08月01日 13:18

 安倍晋三総理は31日、北朝鮮が、国際社会が平和的解決に向け努力してきたにもかかわらず「ことごとく踏みにじり、一方的にエスカレーションさせている。厳然たる事実を中国、ロシアをはじめ、国際社会は重く受け止め、圧力を高めていかなければならない」と中国、ロシアを特にあげて、北朝鮮への圧力を高めるよう求めた。

 安倍総理は北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)級ミサイルを発射したことを受け、31日、米国・トランプ大統領と電話会談し、その後の記者会見で語った。

 安倍総理は「電話首脳会談で、かなり突っ込んだ意見交換をした」と語り「これまで日米は緊密に連携し、国際社会と連携しながら、北朝鮮の問題を平和的に解決していくための努力を積み重ねてきた」と強調。

 そのうえで「北朝鮮はそれらをことごとく踏みにじり、一方的にエスカレーションさせてきた。こうした厳然たる事実を中国、ロシアを始め、国際社会は重く受け止め、圧力を高めていかなければならない。私たちも更なる行動をとっていかなければならないとの認識でトランプ大統領と完全に一致した」とした。

 安倍総理は「同盟国を守るため全ての必要な措置をとるとのトランプ大統領のコミットメントを高く評価する」とし「今後、日米の強固な結束の下、防衛態勢、能力向上へ具体的な行動を進める」考えを示した。(編集担当:森高龍二)