厚生労働省が平成17年から継続調査している中高年者の生活に関する第6回調査の結果、第1回調査(55歳から59歳)の時に「60歳から64歳は仕事をしたい」と希望していた人の74.8%が仕事についていることが分かった。また仕事をしていない人の31.3%が仕事を希望していた。
さらに仕事をしている人のうち「65歳から69歳の就業希望」では男性の52.7%、女性の35%が仕事をしたいとし、男女平均で56.7%が仕事を希望。70歳以降でも28.7%が仕事をしたいと希望していた。
これは平成17年10月末現在で50歳から59歳だった男女のうち、第4回、第5回調査で協力を得られなかった人を対象に実施。家族の状況や健康状況、就業状況、住居や家計などについて質問した。対象者は55歳から64歳になっている。集計客体数は2万5157人になった。
それによると、第1回調査で60歳から64歳は仕事をしたいとしていた男性の81.4%、女性の66.8%が仕事に就いていた。第1回調査で仕事はしたくないとしていた人でも男性の46.3%、女性の21.7%が仕事をしていた。
仕事をしている理由では「生活費のため」が63.8%と最も多かったが、「健康を維持するため」(30.2%)や「今の仕事が好きだから」(24.2%)、「社会とのつながりを維持したいから」(23.8%)というものも比較的多かった。男女差でみると、男性では「生活費のため」が74%と女性に比べ24.4ポイント多く、逆に女性が男性を上回った回答では「生活費を補うため」(35.6%)、「健康を維持するため」(32.3%)、「家にずっといるのは嫌だから」(28.5%)などで、いずれも男性の回答を5.8ポイント、3.6ポイント、9.3ポイント上回った。また長寿を意識して「将来の生活資金のため仕事をしている」というのも男性で30.5%、女性で27.9%あった。(編集担当:福角忠夫)