藤村修官房長官は20日、皇室制度に関する有識者ヒアリングの進め方について「当面、対応の急ぐ必要のある女性皇族の問題に絞り、皇位継承とは切り離して検討を行う」との方針を語った。政府は女性宮家の創設にむけた皇室典範の改正を優先して検討する。
そのため、皇室の活動の意義や女性皇族が皇族以外の方と婚姻された後にも活動を継続して頂くとした場合についての制度のあり方などを検討するうえで、有識者の方々から幅広い意見を受け、制度検討の参考にすると今回のヒアリングを位置づけた。
第1回のヒアリングは29日に歴史学者で帝京大学特任教授の今谷明氏とジャーナリストの田原聡一郎氏から意見を聞く。3月中下旬にも他の有識者から意見を聞く。その後も月に1、2回程度のヒアリングをしていく意向。(編集担当:福角忠夫)