「Formula E」2017-2018“シーズン4”緒戦「香港GP」ダブルヘッダーに向け、最終調整するTeam Audi Sport ABT Schaefflerの「Audi e-tron FE04」
12月2日、第4回目の“シーズン4”がスタートする電気自動車によるフォーミュラカーレース「Formula E」開幕直前に、独アウディが、ファクトリーチームとして声明を発表した。
フォーミュラEのシーズン4、その緒戦となる香港GPでは、2回のレースが開催される。アウディは、ドイツの自動車メーカーとしては初めて、このレースシリーズに参戦。Team Audi Sport ABT Schaeffler(チーム・アウディ スポーツ・アプト・シェフラー)は、ダニエル・アプトと昨シーズンのチャンピオン、ルーカス・ディ・グラッシをドライバーに起用する。彼らは、レース専用フォーミュラEV「Audi e-tron FE04」のステアリングを握り、昨シーズンに続いて連覇を狙い、緒戦に挑む。
今シーズンの緒戦となる香港戦で、フォーミュラEシーズンの開幕戦としてとしては初めて、週末に2回のレース(ダブルヘッダー)で開催される。土曜日と日曜日には、ほぼ同じプログラムが組まれ、ファンは2日間にわたって、プラクティス、予選、そして決勝レースが楽しめる。
今回のふたつレースで、ともに優勝すると、ポールポジションおよびファステストラップの追加ポイントも含めると、最大58ポイントの獲得が可能だ。
チーム・アウディは、「この数週間、チームが一致団結して集中的でエキサイティングな作業を行なってきた。チームの課題は、4台のレースカーを入念に準備し、多様な戦略や状況をコンピューターでシミュレーションし、すべてのプロセスを微調整し、レース用の設備全体を完璧に仕上げることだった。最終調整作業が残っているリストは、残すところ数項目のみ。サーキットへ向かう準備は完全に整った。緒戦「香港GP」に臨み、そこでポイントを獲得し、再びトロフィーを目指し戦うだけ」とコメントした。
全長1周1.86kmの香港・市街地サーキットは、ウォーターフロントに沿って設置され、有名な観覧車を通過するコースとなった。通常は一般の道路を利用したこの仮設サーキットは、非常に長いストレートが特徴だ。このストレートは、オーバーテイクの絶好のポイントとなり、コースはその後、タイトコーナーが連続する難しいテクニカルセクションへと続く。サーキットに使う道路の路面がターマック(舗装路)からコンクリートへと改修されたことも、マシンとドライバーにとって厳しい条件となる。土曜日のレースは43周、日曜日のレースは45周で競う。香港のレースは、両日ともに現地時間の午後3時(日本時間:午後4時)にスタートする。(編集担当:吉田恒)