遂に、日本の自動車メーカーが電気自動車の最高峰であるフォーミュラカーレース「FIAフォーミュラE選手権」に参戦する。
日産自動車は東京モーターショー・プレスデー初日の10月25日、2018?2019年のフォーミュラE“5thシーズン”より、日系自動車メーカーとして初めて「FIAフォーミュラE選手権」に参戦することを発表した。
欧州自動車各社が挙って参戦することを発表するフォーミュラEシリーズに参戦することで、日産は、クルマがエネルギーをどのように使い、どのように走り、そして社会とどのようにつながっていくのか、という3つの柱を掲げ参戦。同社の「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」のメッセージを世界中に伝えるためのグローバルプラットフォームを得る。
モータースポーツ参戦において長い歴史を持つ日産が、日系自動車メーカーとして初めて世界初のEVレースであるフォーミュラE選手権に参戦することで、「静かで力強い加速、高い操縦性など電気自動車の魅力」をフォーミュラEという究極の形で伝える。
日産は、この9月に第2世代の新型「日産リーフ」を発表し、国内EV生産メーカーとして先行する。新型リーフは、5ドアHB車に完全なEVして、安全運転支援システムを含む革新的な技術を搭載したことが特徴だ。
その初代モデルは、ゼロ・エミッションモビリティの草分けとして2010年に発売された。同車は、グローバルで累計28万台以上を販売し、世界で最も売れているEVだ。
2014年に開幕した「FIAフォーミュラE選手権」は、さまざまなチームやメーカーが、世界各地の大都市の市街地に設置するサーキットで、100%電動パワートレーンのフォーミュラカーが、その性能とチーム戦略を競い合うグローバルレースだ。
日産ロゴマークを付けたマシンが市街地サーキット走るシーンを第5シーズンから見ることできることとなる。日産のフォーミュラEチーム体制など詳細は今後発表される模様だ。
なお、フォーミュラEの第4シーズンは2017年12月から翌年7月まで、香港、ベルリン、パリ、ニューヨーク、モントリオールなど世界各地の主要都市で開催される。日産のフォーミュラE参戦によって、日本における「フォーミュラE」開催の気運が高まりそうだ。(編集担当:吉田恒)