安倍総理 憲法改正に強い思い滲ませる

2017年12月21日 06:18

安倍晋三総理が改めて憲法改正に意欲を示し、憲法議論の機運が高まるよう期待していることを内外情勢調査会での講演で強く滲ませた。

 講演で安倍総理は「憲法は国民投票によって決まる。国民の皆さんが決めるのが憲法だ」としながらも「国会は(憲法改正を)発議するのが役目」とし「そのために大いに議論を深めていく必要があると思っている」と述べた。

 安倍総理は「オリンピック・パラリンピックが開催される2020年、日本が大きく生まれ変わる年にするきっかけとしたい」と述べ「新しい時代の幕開けに向けた機運が高まる時期であるからこそ、憲法について議論を深め、国のかたち、在り方を大いに論じるべきだと思っている」とスケジュールありきではないが、憲法の議論が活発になることを期待する気持ちをうかがわせた。

 安倍総理は「スケジュールありきではない。憲法を改正するかどうか、する場合、どこを改正するのかは国民投票で国民の皆様が決められる。与党、野党の別を問わず、それぞれの党がそれぞれの意見、具体的な案を持ち寄って、憲法審査会の静かな環境の下で議論を深めていただければと思っている」と述べた。(編集担当:森高龍二)