憲法9条に自衛隊明記など条文を自民党で検討へ

2017年11月02日 08:57

 安倍晋三総理は1日夜の記者会見で憲法改正について記者団の問いに答え、自民総裁として「本年5月に私が述べた2020年(改正憲法施行)という目標については、議論を活性化するために述べたもの」と改めて語り「2019年夏の参議院選挙のときに(国民投票を)合わせるかどうかといった議論については、私はする考えはない」とした。

 一方、改憲に向けて具体的に進めるため、「憲法9条に自衛隊を明記、緊急事態対応、教育の無償化・充実強化、参議院の合区解消など4項目を中心に」とさきの選挙公約にあげた項目を軸に「具体的な条文案について、党内で検討していく。議論を深め、自民党としての案を国会の憲法審査会に提案したい。その上で、国会における議論、国民的な理解を深めていきたいと考えている」と述べた。

 また憲法改正について「与党、野党にかかわらず、幅広い合意を形成するよう努力を重ねていかなければならないと考えている」とし「自民党においても、ほぼ多くの皆さんがそう考えておられるのだろうと思う。国民的な理解を得られるように努力していきたい」と衆参で憲法改正を発議する3分の2の議席を与党で確保しているが、幅広い理解を得られるよう努める考えを強調した。(編集担当:森高龍二)