日産自動車は15日、「2018年北米自動車ショー」(デトロイトショー)で、「Qインスピレーション・コンセプト」を世界初公開した。
このコンセプトカーは、可変圧縮比エンジン「VCターボ」と自動運転技術の搭載と、ヒューマンセントリックなインテリアデザインの採用により、中型セダンセグメントにおけるインフィニティのもでるらしい豊かなドライビング体験を提案するモデルだ。
なかで注目すべきは「VCターボ」エンジンだ。このエンジンは、ピストンの上死点の位置をシームレスに変化させることで圧縮比を自在に変化させ、最適なパワーと効率を提供し、ターボチャージャー付きガソリンエンジンのパワーと、ディーゼルやハイブリッドエンジンの特徴である高い効率性を両立させる。今回発表した、中型セダンのコンセプトカー「Qインスピレーション」は、今後可変圧縮比エンジン「VCターボ」搭載車の拡大の可能性を示唆する。
エクステリアは、ダイナミックで明確かつ簡潔なラインを特徴とし、近未来の先進パワートレイン時代に相応しいインフィニティの新しいデザインの方向性を示す。また、クラシックなセダンのフォームではなく、クーペライクな外観と細長いシルエットにより、このセグメントにおけるデザインビジョンを体現した。
無駄を削ぎ落としたインテリアは、クリーンで簡素なデザインによりドライバーと乗客に静けさと快適性をもたらす。コンパクトな4気筒「VCターボ」エンジンはデザインの自由度をより向上させ、広々としたキャビン空間を実現。
また、「Qインスピレーション・コンセプト」に搭載する自動運転システム「プロパイロット」機能は、渋滞走行や巡航走行といった、ドライバーがストレスを感じる環境で車が運転を支援する。
インフィニティの「Qインスピレーション・コンセプト」は、その革新的なデザインと新しいパワートレーン・テクノロジーを提示するモデル、次期スカイラインと言えるかも知れない。(編集担当:吉田恒)