マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を搭載した3列シートのSUV「マツダCX-8」が、2017年度自動車アセスメント(JNCAP)予防安全性能評価において、すべての評価項目で満点の成績を収め最高ランクである「ASV++(エーエスブイ・ダブルプラス)」を獲得したと発表した。
JNCAP(Japan New Car Assessment Program)は、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が、安全な自動車の普及を促進する目的で、1995年(平成7年)度より公表している自動車の安全性能評価。現在市販されている自動車の安全性能について、衝突安全性能および予防安全性能の評価結果を公表している。
自動車アセスメント予防安全性能評価は、車両および歩行者との衝突回避または衝突被害軽減を支援する被害軽減ブレーキ、車線のはみ出しを検知・警告する車線はみ出し警報、リバース時の視界情報を支援する後方視界情報提供装置、さらに今年度からは新基準の評価項目として車線の逸脱を防止する車線逸脱防止抑制装置の安全性能試験を実施し、車両の予防安全性能を「ASV++」と「ASV+」の2段階で総合評価する。
今回、最高ランク「ASV++」を獲得したマツダ「CX-8」は、同社の先進安全技術「i-ACTIVSENSE」の装備として、被害軽減ブレーキ技術「スマート・ブレーキ・サポート(SBS)」や「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」、車線の逸脱警告・防止技術「レーンキープ・アシスト・システム&車線逸脱警報システム(LAS & LDWS)」を搭載しており、すべての評価項目で満点(総合得点79.0/79.0)の好成績を収めた。
これにより、同評価で、既に「ASV++」を獲得している「マツダCX-5」とともに、「CX-8」の予防安全性能は最高レベルであることが実証された。
加えて、「CX-8」の先進安全技術として、認知支援技術である先進ライト「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」もしくは「ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)」と、衝突回避支援・被害軽減技術である「AT誤発進抑制制御[前進時][後退時]」を標準装備したことで、経済産業省や国土交通省などが普及啓発を推進する「安全運転サポート車(セーフティ・サポートカー)」の「セーフティ・サポートカーS(略称:サポカーS)・ワイド」に、「CX-8」全機種が該当する。
さらに、車線変更時などに斜め後方から接近する車両を知らせる「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」や、駐車場で後退しながら出る際などに接近する車両を知らせる「リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」など、車両周囲の危険認知と安全運転をサポートする先進安全技術も、「CX-8」全機種に標準装備している。
「CX-8」をはじめマツダでは、さまざまな運転環境で、ドライバーの認知・判断・操作を人間中心の発想でサポートし、事故のリスクを最小限に抑えるため、安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」に基づいた先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を国内で販売する主要車種に標準装備している。(編集担当:吉田恒)