イージス・アショアを丁寧に説明したい 防衛相

2018年06月22日 19:50

 陸上型弾道ミサイル防御システム「イージス・アショア」の設置に向け、設置予定の山口県を訪ねた小野寺五典防衛大臣は22日、地元住民らに対して繰り返し丁寧な説明を行うことで設置への理解を得ていきたい考えを強調した。

 小野寺大臣は「日本全体を弾道ミサイルはじめ外からの脅威から守るためには2基のイージス・アショアが必要で、西日本では山口県のむつみ演習場が配備先に有望ということで説明をさせていただいている」と述べた。

 そのうえで「地元の皆さんからすれば日本の防衛には確かに重要ということは理解するが、イージス・アショアという装備はどのようなもので、住民の生活に悪い影響を及ぼさないのか、平和な暮らしが脅かされることはないのか、この疑問を持つことは当然と思っている」と不安を持つことに理解を示した。そして「一度、二度の説明で納得いただけるとは思っていない。繰り返し丁寧な説明をさせていただきたい」と述べた。

 また、調査の公告について小野寺大臣は「説明するにあたって、電波環境の問題はどうなのか、工事にあたって環境に影響が出ないのか、こういうことの質問が出た場合、当然、調査した上でなければ質問に答えることができない。そういう意味で今回調査に関しての事業を行わせていただきたいということで、公告を行った」と説明した。(編集担当:森高龍二)