小野寺五典防衛大臣は15日の記者会見で、米国・トランプ大統領が米韓合同軍事演習を北朝鮮と非核化に向けて協議中は止める考えを示していることについて、記者団の受け止めを聞かれ「米韓合同軍事演習の実施は米韓間で調整がなされるものだと思っている。防衛省として米韓合同演習の実施に関する両国の判断の一つ一つに対しコメントする立場にはない」とした。
また小野寺大臣は「米韓の判断結果が与える影響について、防衛省として予断をもって発言することは適切ではないと思っている」と米韓の判断を慎重に注視していく姿勢を見せた。
関連して日米韓の共同訓練についても「相手国との関係もある」として「検討の有無を含めて答えは差し控えなければならない」と述べた。
一方、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の山口と秋田への設置計画について、小野寺大臣は「あくまで自国防衛に必要な装備と思っている。国を守るだけの装備で、整備について進めたい」と述べた。
記者団が南北・米中平和ムードの中、日本だけ突出し、悪い影響があるのでは、との問いに小野寺大臣は「イージス・アショアを含め防衛装備には一定期間がかかる。国際情勢は瞬間に大きな変化があるかもしれない」などとし「着実に進めて行くことは重要」と計画通り進める考えを示した。(編集担当:森高龍二)