小野寺五典防衛大臣は29日の記者会見で、秋田県と山口県に一基ずつ配備予定の「イージスアショア」(イージス艦の陸上版の弾道ミサイル防衛システム)設置への理解を求めるため「6月1日を軸に、秋田県及び山口県に防衛大臣政務官を派遣する方向で最終的な調整を行っている」と語り「適切なタイミングで公表させていただきたい」と述べた。
小野寺大臣は「イージスアショアの配備に際しては地元の理解と協力が得られるよう、関係する地元の首長や住民の方々に対し丁寧な説明をしていく」と述べた。
小野寺大臣は「イージスアショアを設置することの安全保障上の必要性、イージスアショアがどのような装備で、それに対しての地元住民を含めて、地域への安全性、地域住民の皆様の普段の生活に対して影響が出ないということを丁寧に説明してくるということが大切なことだと思っている」と述べた。
記者団が、北朝鮮の非核化を巡る協議が進む中で、イージスアショアの配備そのものについても議論すべきというような慎重論が地元にあるが、との問いには「まだ北朝鮮は何も約束をしていない。約束がなされたとしても、それが本当に実行されるかどうかということ、私どもは疑ってかかる必要がある」と北朝鮮に猜疑心をぬぐえないでいた。(編集担当:森高龍二)