ブランドコンセプト“Spirit of AVANT-GARDE”を象徴するラグジュアリーな設えで仕上げた最上級グレード「DS 7クロスバックGrand Chic」(ディーゼルターボ)、価格562.0万円
DS Automobiles(プジョー・シトロエン・ジャポン)は、同ブランド初のSUVであるフラグシップモデルの「DS 7クロスバック」を都内のホテルで発表した。
同車は今後登場するDSブランドの新型車を象徴するモデルであり、フランスのエスプリを感じさせる独創的な内外装のデザインと最先端テクノロジーを融合させたクルマだ。
この新型ミッドサイズSUVのボディサイズは、全長×全幅×全高4590×1895×1635mm、ホイールベース2730mmと堂々たる体躯。
搭載するエンジンは、「DS 4」「DS 5」などに搭載される177ps/400Nmを発生する2リッター直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジンと、225ps/300Nmを発生する新開発の1.6リッター直列4気筒DOHCガソリンターボエンジン。ベーシックグレードの「So Chic」にはディーゼルエンジン、上級グレードの「Grand Chic」にはディーゼル、ガソリンエンジン双方を積む。
ガソリンエンジンは、208psバージョンをさらに進化させ、エギゾーストバルブにも可変タイミング機構を採り入れるとともに、フリクションの低減と過給圧安定のため排気ウェイストゲートバルブを電動化。また、ガソリンエンジンでも微粒子フィルタを備え、欧州排気ガス浄化基準「ユーロ6.2」をクリアした。
組み合わせるトランスミッションは、アイシン製の8速オートマティック(AT)で、オイルポンプを小型化するとともに配置を工夫することで、ケース自体の全長を従来型6速ATと同等に抑えた。容積を小さくするとともに樹脂やアルミへの素材変更により軽量化にも成功した変速機となっている。
なお、発表会におけるプジョー・シトロエン・ジャポンのアナウンスで、来年早々にEVモードで50kmの走行が可能なプラグインハイブリッド(PHV)バージョンが追加されることが分かった。
新型のインテリアデザインはDSブランドの真骨頂といえる。ブランドコンセプトである“Spirit of AVANT-GARDE”を象徴するオートクチュールを思わせるラグジュアリーな設えで仕上げた。なかでもレザーシート仕様では、シートに加えダッシュボードやドアトリムに「パールトップステッチ」と呼ばれる小さな真珠が並んだような繊細なステッチを施してDSブランドらしいエレガンスを表現している。
先進装備についても抜かりはない。全車に標準装備となるトラフィックジャムアシスト付きのアクティブクルーズコントロールとレーンポジショニングアシストを統合した「DS コネクテッドパイロット」は、マルチファンクションカメラとミリ波レーダーによって前車との車間距離を保ちながら車線内の任意の位置をキープでき、前車が完全停止したのち3秒以内に再発進すればアクセル操作なしで追従することも可能だ。
また、路面状況をセンシングしてサスペンションを制御する「DS アクティブスキャンサスペンション」も全車に標準装備する。これはマルチファンクションカメラが車両前方5~25mの路面状況を常時高速スキャンして路面の凹凸を検知。この情報を基に4輪ダンパー減衰力を制御し、DSならではの快適な乗り心地を実現したという。
新型SUV「DS 7クロスバック」の価格は469.0万円~562.0万円。(編集担当:吉田恒)