国政与党・野党が激突の様相 沖縄知事選挙

2018年08月31日 06:15

 名護市辺野古に普天間代替新基地を建設するのか、新基地建設には反対するのか、辺野古基地を巡り国政並みの大激戦が予想される沖縄県知事選挙は、自民、公明推薦で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)と立憲民主、国民民主、日本共産、自由、社会民主など新基地建設に反対の「オール沖縄」候補で、自由党幹事長の玉城デニー衆院議員(58)との事実上の一騎打ちの構図が29日、確定した。

 玉城氏は前日、所属している自由党の小沢一郎代表とともに立憲民主、国民民主、日本共産、社会民主など野党各党代表らに面会し、出馬に際し応援を求め、各党代表らは応援することを明言した。

 玉城氏はこれを受け、29日、地元の沖縄で9月13日告示、30日投開票で実施される沖縄知事選挙への出馬を正式表明。「翁長(雄志)氏の遺志を引き継ぎ、辺野古新基地建設阻止を貫徹する」と決意を表明。普天間基地については閉鎖し、返還するよう国に要求する考えも示した。

 一方、自民党の二階俊博幹事長は28日の記者会見で「佐喜眞氏を推薦し、全面的に支援することを決めているが、これは支援するということを決めただけで無く、現地に入って全力を尽くして自民党は勝利のために頑張っていこうということ。党を挙げて全力投球で戦いぬく」と党を挙げた選挙戦を鮮明にした。(編集担当:森高龍二)