ボルボの主力ステーションワゴン、「V60」をフルモデルチェンジ、第2世代登場

2018年10月02日 07:01

沃尔沃全新V60外观

2代目にスイッチしたボルボの中堅ステーションワゴン「V60」、ガソリンエンジン1種とプラグインハイブリッド2種を用意した

 ボルボのミッドサイズステーションワゴン「V60」が2世代目にスイッチした。新型V60は、ボルボ製ステーションワゴン、エステートの人気を決定づけた1990年代の「ボルボ850」やその後の歴代「V70」の伝統を受け継ぐ、ボルボ社の主力となるステーションワゴンだ。

 クリーンかつダイナミックなエクステリアや、北欧スウェーデンのクラフトマンシップが活かされた上質なインテリアを採用し、日本市場に配慮し全幅は1850mm(先代比-15mm)に抑えた。

 パワートレーンには燃費効率とパフォーマンスを両立するボルボの新世代「Drive-E」としてガソリンエンジン1種類に加えて、出力の異なる2種類のPHEV(プラグインハイブリッド)を設定し、PHEVモデルの選択肢を拡げているのが特徴だ。

 組み合わせるトランスミッションは全車、高効率の8速ATを採用し、プラグインハイブリッド車はエンジンと電気モーターを組み合わせた電子制御AWDシステムにより快適性と卓越した走行性能を両立している。

 ガソリンエンジンは、高回転域の優れたレスポンスと伸びやかなドライビングフィールが特徴のハイパフォーマンス2リッター4気筒直噴ガソリンターボエンジン「T5」。最高出力187kW(254ps)、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発揮し、余裕のあるスポーティな走りを可能にした。

 Drive-Eの 2リッター4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンと電気モーターを組み合わせたPHEVユニットは2種類だ。

 「T8 TWIN ENGINE AWD」は、スーパーチャージャーとターボチャージャーにより最高出力233kW(318ps)と電気モーター65kW(87ps)を組み合わせパワフルな走りを実現。T6 TWIN ENGINE AWD」は、最高出力186kW(253ps)と電気モーター65kW(87ps)でパフォーマンスと、高効率を追求した新ユニットだ。

 いずれも高性能ガソリンエンジンで前輪を、高出力電気モーターで後輪を駆動し、走行状況などに応じて高効率のハイブリット、EV走行の選択も可能だ。

 新型は最新のテクノロジーを活用して、乗員のみならず、車外の人も守る16種類以上の先進安全・運転支援機能「IntelliSafe(インテリセーフ)」を全車に標準装備した。またIntelliSafeのうち、City Safety(衝突回避・軽減フルオートブレーキシステム)には新機能として「対向車対応機能」を搭載。新世代ボルボ車から搭載している「オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」、「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」と合わせ、国内における最も多くの交通死亡事故要因となっている、対向車との衝突被害を回避または軽減することで、より安全性を高めている。

 新型V60の価格は、ガソリンエンジンモデルが499.0万円と599.0万円の2グレード。PHEVモデルは、高効率バージョンの「T6」が749.0万円、ハイパフォーマンス版「T8」が819.0万円。PHEVモデルは来春以降の納車となる。(編集担当:吉田恒)