河野太郎外務大臣は8日夜の臨時記者会見で、米国のポンペイオ国務長官との電話会談で、ポンペイオ国務長官が拉致問題について北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に問題提起してもらったとしたうえで、問題提起に対する金委員長の反応については「特に申し上げません」と記者団に答えなかった。
また金委員長が豊渓里(プンゲリ)の核実験場にインスペクターを入れるとしたことについては「ひとつ前進ではあろうかと思う」と述べた。
第2回目米朝首脳会談について、開催場所について何かやりとりはありましたか、との記者団の問いには「控えたい」と述べた。
また、慰安婦問題をめぐり、2015年の両国合意に基づき設立された慰安婦被害者支援の「和解・癒やし財団」について韓国の康京和(カン・ギョンファ)長官からハノイで年内解散が通告されたという情報があるが、と事実関係を記者団に問われ、河野外務大臣は「ない」と答えた。さらに、情報が誤報という理解でよいか、との記者団の確認の問いにも「(通告は)ない」とのみ繰り返した。(編集担当:森高龍二)