領土問題解決し日露平和条約へ強い意欲 総理

2018年09月27日 06:28

 安倍晋三総理は第73回国連総会での一般討論演説で、自民党総裁選挙で3選したことを踏まえ「今からの3年、私は自由貿易体制の強化に向け努力を惜しみません。北東アジアから戦後構造を取り除くために労を厭いません」と冒頭に強調した。

 特に「北東アジアの戦後構造を取り除く」とし「ロシア・プーチン大統領とともに70年以上動かなかった膠着を動かそうとしている」とアピールし「両国間に横たわる領土問題を解決し、日露間に平和条約を結ばなくてはならない。日露平和条約が成ってこそ、北東アジアの平和と繁栄は、より確かな礎を得る」と領土問題解決と日露平和条約締結に強い決意を表明した。

 また、北朝鮮問題に触れ「北朝鮮の変化に最大の関心を抱いている」とし「北朝鮮は歴史的好機をつかめるか、否かの岐路にある。手つかずの天然資源と大きく生産性を伸ばし得る労働力が北朝鮮にはある。拉致、核・ミサイル問題の解決の先に不幸な過去を清算し、国交正常化を目指す日本の方針は変わらない。私達は北朝鮮がもつ潜在性を解き放つため、助力を惜しまない」と述べ、そのためには「すべての拉致被害者の帰国を実現する。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と直接向き合う用意がある」と北朝鮮にアピールした。(編集担当:森高龍二)