加計問題、長引かせないために相談する 二階氏

2018年10月10日 06:14

 自民党の二階俊博幹事長は9日の記者会見で、加計学園の加計孝太郎理事長が愛媛県今治市で記者会見をしたものの、疑惑払拭に至らず、野党から国会招致を求める声が上がっていることも踏まえ「こういう問題でそう長く時間を取るというのは適当でないので、速やかな対応が出来るようにこっちからもある程度、積極的に相談して行きたいと思っている」と与党としても、長引かせないために対応していく姿勢をみせた。

 加計理事長は「愛媛県の文書にある2015年2月25日の安倍晋三総理との面会」について「覚えていないし、記録にも残っていない」ので「会っていない」と面会を否定した。また「3年も前のことで記憶にない」とも話した。

 加計理事長は当時の学園事務局長が愛媛県に理事長と安倍総理が面会したと虚偽報告したとしていることにも、獣医学部新設を進めるための『勇み足』と前回の会見同様に弁明した。しかし、勇み足に虚偽報告だったとすると、この日を前後する内容と整合性が取れず、やはり疑惑払拭になっていない。

 また記者会見を開くのに、加計理事長は「愛媛県の文書を読んでいない」と答えた。質問が必ずあることは予想されるのに、この点も不可解。この回答を伝える報道に日本共産党の志位和夫委員長は「国民に説明する意思がまったくない」とツイッターに書き込み「国会に証人として招致し、真実を語ってもらう以外にない」と提起している。(編集担当:森高龍二)