獣医学部新設に「加計ありき」で動いた疑惑が全く解消されないまま現在に至っているが、藤原豊経済産業省貿易経済協力局審議官が国家戦略特区担当の地方創生推進室次長だった2015年8月に岡山市内~今治市内~松山空港へ移動する際「加計学園」の車に乗って移動していた案件で厳重注意が行われた。対応は厳重注意にとどまり、懲戒処分にならない軽微なものとなった。梶山弘志地方創生担当大臣が27日付けで行ったと28日発表した。
藤原審議官は記録簿に「官用車利用」などと事実と異なる記載をしていた。安倍晋三総理はこの問題で5月17日の衆院内閣委員会では「内閣府が公務員倫理に違反しているかどうか調査している」と答弁するにとどまっていた。
利害関係者の車両を利用しており、公平な行政運営が行われてきたのか、加計学園への獣医学部新設については疑問符がついたままだ。安倍総理はモリカケ問題に膿を出し切るといいながら、出し切る対応をしない。このため国民のほとんどは世論調査でも「納得できない」ままだ。こうした対応が行政全体、安倍内閣への不信を深刻化させている。(編集担当:森高龍二)