最近、美容や健康関連のサイト、雑誌などで、「揺らぎ肌」という言葉を頻繁に目にするようになった。でも「揺らぎ肌」とは一体、どのような肌の状態を指すのだろうか。
「揺らぎ肌」とは、アトピーや炎症などの皮膚疾患とは異なり、いつもと変わらないケアをしているにも関わらず、荒れたり、乾燥したりしてしまう肌のことだ。敏感肌と症状は似ているものの、敏感肌の場合は、先天的な肌の性質上の問題であったり、慢性的な症状であるのに対し、揺らぎ肌は基本的には一時的なものであるという認識の違いがある。
例えば、季節の移り目の気温湿度の変化による乾燥、睡眠不足やストレス、ウイルスや花粉、アレルゲン、PM2.5などの大気汚染、紫外線、ホルモンのバランスの変化などが引き金となって、肌の調子を乱してしまうのだ。
しかし、たとえ一時的なものとはいえ、とくに女性にとって肌の乱れは一大事。しかも放ってくと慢性的な敏感肌にも発展しかねない。
揺らぎ肌や敏感肌に対する関心の高さは、経済の動きからも明らかだ。株式会社富士経済がまとめた「機能性化粧品マーケティング要覧 2017-2018」によると、2017年の敏感肌市場は前年比3.6%増の892億円。さらに慎重の傾向にあるという。当然、美容業界もオーガニックやナチュラル素材を用いた、「肌へのやさしさ」をうたったコスメブランドに力を入れており、一大トレンドになりつつある。
そんな中でも、美容に関心の高いユーザーの間で話題になっているのが、ミツバチ由来の素材を使用したコスメ製品だ。
ナチュラルボディケアブランドとして有名な、アメリカの「ソープトピア」が発売した敏感肌向けのフェイスソープにも、保湿力の高いシアーバターやココナッツオイルとともにハチミツが配合されている。
また、マドンナやキャメロンディアスのほか、ハリウッドセレブも多数愛用しているという「エジプシャンマジッククリーム」には、ハチミツの他、ローヤルゼリー、蜜蝋、プロポリスなど、ミツバチ由来の成分がふんだんに用いられていることでも有名だ。
そして極めつけは、国内トップクラスの養蜂業者である山田養蜂場がコスメ部門で発売している「RJエクセレントシリーズ」だ。同シリーズは、同社が提唱する「アピセラピーコスメティクス」の中核をなす商品として、昨年11月にリリースされたもの。ふんだんに配合されたローヤルゼリーによるセラミドやNMF(天然保温因子)の産生促進作用で角質層の保湿力を改善させ、バリア機能を高める効果があるという。
日本製、しかもミツバチ産品の専門家が満を持して発売したコスメティック製品ということで、基本的にネットを中心とした無店舗販売でありながら、口コミで大きな注目を集め、発売以来、順調に売り上げを伸ばし、ヒット商品となっている。
これからの季節はとくに、花粉が飛び交い、暖かくなるにつれて紫外線も強くなる。揺らぎ肌、敏感肌にとってはつらい季節だ。ゆらぎ肌の人は慢性的にならないように、敏感肌の人もこれ以上、症状が重くならないように、そして何よりも、いつも変わらぬ若々しく美しい肌のために、ミツバチの偉大な力を試してみてはいかがだろうか。(編集担当:石井絢子)