ホンダは、開催が迫ったスイス・ジュネーブで行われる「2019年ジュネーブ・モーターショー」(プレスデー:3月5日~6日、一般公開日:3月7日~17日)において、新型電気自動車「Honda e(ホンダ・イー)」のプロトタイプモデルを世界初公開する。
今回公開する「Honda e」プロトタイプは、2017年のフランクフルト・モーターショーで1stエディションが発表され、同年の東京モーターショーにて日本初公開されたコンセプトモデル「Honda Urban EV Concept(アーバン・イーブイ・コンセプト)」をベースとし、市販に向けて進化させたモデルだ。
エクステリアは、ホンダのスモールカーが作り上げてきた走りの楽しさと親しみやすさをシンプル&クリーンに表現。初代シビックへのオマージュだという話も伝わる。
今回のモデルには、新たに採用したポップアップ式のドアハンドルや従来のサイドミラーの役割を持つ「サイドカメラミラーシステム」といった先進機能を取り入れることで、シームレスなボディデザインを際立たせた。
新開発のEV専用プラットフォームは、コンパクトなボディにロングホイールベースと短いオーバーハングを実現し、4つのタイヤがボディの四隅で踏ん張っている安定感のあるフォルムとなった。加えて、短いオーバーハングは街中での取り回し性の良さと優れた走行性能を両立する。さらに、力強いモーターと後輪駆動による走りの楽しさを実現しながら、EV走行距離は200km以上を達成。30分で80%まで充電が可能な急速充電にも対応している。
インテリアには上質な素材を使用し、ここでも初代シビックを思わせる2本スポークのステアリングの背景にラウンジのような心地良い空間を作り出している。また、直感的かつマルチタスクの操作が可能な大型ディスプレーを採用し、コネクテッドサービスをはじめとする、さまざまな機能を使うことができる。
ホンダは、このプロトタイプをベースとした電気自動車を、2019年後半に生産開始する予定だ。生産する工場、販売する国や地域については不明だ。(編集担当:吉田恒)