「3」と「5」の間は「4」では無く「30」、マツダ コンパクトSUV「CX-30」初公開

2019年03月09日 14:05

Mazda CX-30_1 Geneva

3月5日、ジュネーブショーのプレスデー、マツダのプレスカンファレンスで発表された新型コンパクトSUV「CX-30」、CX-3とCX-5の中間の車格となる

 マツダは、第89回となるジュネーブ国際モーターショー(Le 89e Salon international de l’automobile Geneve)のプレスデーに行なわれたカンファレンスで、新世代商品となる新型コンパクトクロスオーバーSUV「マツダCX-30」を世界初公開した。マツダの新たな基幹車種として、今夏より欧州から順次グローバルに販売を開始する予定だという。ジュネーブモーターショーは3月7日から17日まで一般公開する。

 CX-30は2018年のLAオートショーでワールドプレミアされた「Mazda 3」に続く、新世代商品の第2弾モデル。マツダのデザインテーマ「魂動デザイン」を具現化したエレガントなスタイルと、SUVらしい力強さとを融合させた新しいコンパクトクロスオーバー車だ。マツダ曰く、「日々の生活の中で、大切な人と新しい発見や刺激を感じ、人生を豊かに過ごしていただきたい」との想いを込め開発したモデルだという。

 CX-30は「CX-3」と「CX-5」というマツダSUVラインアップの中間に位置する。ボディサイズは、暫定値として公開された欧州仕様車の全長×全幅×全高4395×1795×1540mm、ホイールベースは2655mm。意外に全幅が大きい。そのため、大人4人がゆったりと座れ、どこにでも気軽に出かけ、愉しい時間と歓びを分かち合える空間、くつろげる使い勝手の良いパッケージングを実現した。

 さらに乗用車よりも高い車高による視認性や良好な乗降性に加え、日本や欧州住宅街の狭隘な道路や駐車場を選ばない小回りが利くボディサイズで、運転のしやすさを追求している。

 また、マツダ独自の人間が持つバランス能力を最大限に引き出すことを追求した新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」や、最新の「SKYACTIV-X」を始めとする幅広い走行シーンで意のままの加減速を可能にするSKYACTIVエンジンシリーズを搭載し、走る・曲がる・止まるといったクルマの基本性能を飛躍的に向上させた。

 そのSKYACTIVエンジンシリーズは、気筒休止システムを採用する2リッターガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」、1.8リッターディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」、そして独自燃焼方式「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を採用した次世代エンジン「SKYACTIV-X」だ。

 SKYACTIV-G 2.0とSKYACTIV-Xにはマイルドハイブリッドシステムが搭載されており、燃費を向上させ、高レベルのドライビングプレジャーを目指した。組み合わせるトランスミッションは6速オートマティックと6速マニュアルが用意される。

 新型CX-30のデビューで、マツダSUVは、グローバルで6車種と充実したラインアップとなる。(編集担当:吉田恒)