欧州発表となった「メルセデス・ベンツSLC」ファイナルエディション。写真の車体色は鮮やかな「サンイエロー」。これは、1996年に発表された初代SLKに用意されていた「イエローストーン」へのオマージュだ
メルセデス・ベンツのスポーツモデル・ラインアップで小さなオープン2座スポーツ、SLCのファイナルエディションが欧州で発表となった。
現行SLCは旧SLKを引き継いだモデルで、2011年に登場した3世代目にあたるモデル。2016年の大幅改良を行なったのを機に、SLCにネーミングを改めた。 “SL”、つまりCクラスの2シーター・オープンスポーツと言うこと。初代SLKは、マツダ・ロードスターのヒットに触発されて、1996年にデビューした。デビュー以来、ルーフは電動メタルトップであり、クローズドクーペとしても快適なドライブが楽しめるモデルだ。
SLCの最終モデルのラインアップは、「SLC180」「SLC200」「SLC300」「AMG SLC43」4グレード構成。SLC180は、直噴1.6リッター直列4気筒ターボを搭載。最大出力は156ps、最大トルクは25.5kg.m。0~100km/h加速7.9秒、最高速度226km/hを達成する。
SLC200とSLC300は、直噴2リッター直列4気筒ターボを搭載し、SLC200は最大出力184ps、最大トルク30.6kg.m。0~100km/h加速6.9秒、最高速240km/h。SLC300は最大出力245ps、最大トルク37.7kg.m。0~100km/h加速5.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)に達する。
高性能なAMGバージョンであるSLC43には、直噴3リッターV型6気筒ツインターボを搭載。最大出力390ps、最大トルク53kg.mから、0~100km/h加速4.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)を発揮するAMGの名に恥じない運動性能を持つ。
SLC180、SLC200、SLC300の3グレードは、すべてAMGライン仕様であり、AMGスタイリングのバンパー、10mmローダウンしたスポーツサスペンション、ドリルドディスクとメルセデスベンツのロゴ入りフロントキャリパーを備えた大容量ブレーキシステムが標準装備となる。
メルセデス・ベンツSLCのファイナルモデルの日本での発売などには触れられていない。が、遅れて日本にも届けられるだろう。こうなると、次世代のSLC登場の時期が気になる。(編集担当:吉田恒)