政府が元号使用を強制しないよう求める 志位氏

2019年04月02日 06:19

 皇位継承に伴う元号法(一世一元とする)による新元号が「令和」と決まり、5月1日改元されることが決まった。元号制度は日本国憲法の『国民主権の原則』に照らしてなじまないとの立場の日本共産党・志位和夫委員長は1日、談話を発表。

 「元号はもともと中国に由来するもので『君主が空間だけでなく時間まで支配する』という思想に基づくもの」であり「日本国憲法の国民主権の原則になじまないと考えている」としたうえで「日本共産党は国民が元号を慣習的に使用することに反対するものではないが、西暦か元号か、いかなる紀年法を用いるかは自由な国民自身の選択にゆだねられるべきで、国による使用の強制には反対する」と強制することのないように求めている。

 志位委員長は「政府は、これまでも『一般国民にまで(元号の)使用を強制することにはならない』ことを『政府統一見解』として明らかにしている。この立場を厳格に守ることをあらためて求める」と強く、これまでの政府の立ち位置を変えないよう求めた。(編集担当:森高龍二)