総理が桜田大臣の辞表受理、後任に鈴木元大臣

2019年04月12日 06:57

 安倍晋三総理は11日「復興以上に大事なのが高橋さん」と都内で開かれた高橋比奈子衆院議員のパーティーで発言し「被災者の気持ちを傷つけた」として桜田義孝東京オリンピック・パラリンピック担当大臣が10日提出した辞表を受理し、後任に、これまでに環境大臣やオリンピック・パラリンピック担当大臣を務めた経験のある「ベテランの鈴木俊一さん(衆院議員)を充てる」と記者会見し明らかにした。

 安倍総理は「(鈴木氏は)被災地岩手の出身であり、復興五輪に強い思いを持っている鈴木さんに、信頼を回復し、そしてオリンピック・パラリンピックの成功に導いてもらいたいと考えている。この機会に、全ての大臣が復興大臣であるとの認識を再確認し、東北の復興に内閣一丸となって全力で当たっていく考えだ」と述べた。

 安倍総理は「こうした結果となったことについて、内閣全員がより一層身を引き締めていかなければなりません。様々な御批判があることも真摯に受け止めなければならないと考えている。内閣全体で信頼を回復していくこと、復興に向けて全力を傾けていくことで国民の負託に応えていきたい」と語った。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で「被災地の皆さんの気持ちに寄り添いながら復興に全力を傾けていくというのが安倍政権のゆるぎない方針であり、被災地の皆さんに深くお詫び申し上げたい。こうした事態になったことを国民の皆様にお詫び申し上げたい」と語った。