五輪で復興進む福島の姿世界へ発信 総理

2019年04月16日 06:12

 閣僚による復興に絡んだ問題発言で事実上の大臣更迭をするなど苦しい立場に立たされている安倍晋三総理が14日、福島県の楢葉町にあるJヴィレッジや大熊町役場の新庁舎開庁式に出席。また東京電力福島第一原発廃炉・汚染水対策作業チームメンバーらと懇談し、安倍内閣が福島など東北の復興を重視していることをアピールした。安倍総理は「福島の皆さんと共に復興五輪の開幕を、そして復興が進んでいる福島の姿を世界に発信をしたい」と述べた。

 安倍総理は廃炉・汚染水対策作業チームメンバーらとの懇談で「福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なし。政権交代のこの原点である福島の再生、東北の復興に向けて全力を尽くしていかなければならないと思っている」と語り「閣僚全員が復興大臣であるという安倍政権の基本方針を皆でもう一度胸に刻みながら、政府一丸となって福島、東北の復興を成し遂げるその日まで全力を尽くしていく決意だ」と述べた。

 また廃炉について「これから正に正念場を迎える。今後も廃炉汚染水対策について、国が前面に立って取り組みを進めていく。廃炉作業の前線基地であったJヴィレッジは近く全面再開する」と述べた。(編集担当:森高龍二)