重きを置くのはどっち 心の豊かさが物質の2倍

2012年01月05日 11:00

 内閣府の平成23年度国民生活に関する世論調査でこれからの生活を豊かにするうえで「心の豊かさに重きを置く」とする人(61.4%)が「物質面での豊かさに重きを置く」とする人(31%)の2倍近くになった。「心の豊かさに重きを置く」は前回調査(平成22年6月調査)に比べて1.4ポイント増加。「物質面での豊かさ」は前回より0.1ポイント減少した。

 物質面より精神面で充実した暮らしを求める人が多く、性別では男性では59.4%、女性では63.2%が心の豊かさに重きを置くと回答していた。

 これは全国の20歳以上の1万人を対象に個別面接聴取により10月13日から11月6日にかけて回答を得たもので、6212人から有効回答を得た。

 その結果、今後の生活については「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたいとする人が20代(53.6%)、30代(56.8%)、40代(57.7%)、50代(64.6%)、60代(66%)、70歳以上(63.6%)のすべての年齢層で「まだまだ物質面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」という人を上回った。(編集担当:福角忠夫)