墜落したF35Aのパイロットの死亡確認

2019年06月07日 15:04

 岩屋毅防衛大臣は7日の記者会見で「4月9日発生した航空自衛隊三沢基地(青森)所属の戦闘機F35Aの墜落について、行方不明だったパイロットの細見彰里3等空佐が死亡したとの判断に至った」と述べ「前途ある優秀なパイロットを失ったことは誠に残念であり、痛恨の極みだ。御冥福を心よりお祈り申し上げ、御家族に対して心からお悔やみ申し上げます」と冒頭に語った。

 パイロットの死亡判断の根拠について「身体の一部と見られるものが発見され、本人と確認された」とした。

 一方、特定秘密に指定されていた海上自衛隊の文書の一部が廃棄されていた問題について、岩屋防衛大臣は「廃棄された特定秘密文書は複製物であったので、既に原状復旧を行っている。このようなミスが起こらないように、しっかりと特定秘密文書を含む行政文書の適切な管理に努めたい」と述べた。

 廃棄された理由について岩屋防衛大臣は「今年1月行われた部内の定期検査の報告を、2月以降に海上幕僚監部で確認したところ、海上自衛隊の一部の部隊で公文書管理制度などの所定の手続きを経ないで特定秘密文書を廃棄していたことが判明した。その後、4月に海上幕僚監部から内部部局に対し、その時点までに判明している事項について報告があり、それが私まで報告が上がったということだ。現在、経緯や原因等を究明するため、詳細な調査を行っているが、関係職員の誤った認識で所定の手続きを経ずに廃棄したという報告を現段階では受けている」と説明した。(編集担当:森高龍二)