日産、国内ディーラーでリーフの利用者を対象に家庭用電力の代理販売を開始

2019年06月20日 07:04

Nissan LEAF

WLTCモードで458㎞の航続可能距離を実現、高速走行時の加速性能を向上させた「日産リーフe+」

 日産自動車は、同社の一部国内販売会社店舗において、電気自動車(EV)「日産リーフ」を購入のユーザーを対象に、本年度後半より家庭用電力の代理販売を開始すると発表した。サービスの開始にあたり、まずはエネクスライフサービス(伊藤忠エネクスグループ)、出光興産(出光昭和シェル)、Looop(ループ)の3社の小売電気事業者との協業を行なう。

 日産リーフは世界初の量産型電気自動車(EV)として2010年に発売した。そして、2017年秋に運転支援技術を搭載した「日産リーフ」の2代目モデルを発売した。2018年4月には、国内累計販売台数が10万台を突破。今年1月に、62kWhの大容量バッテリーの搭載によりWLTCモードで458㎞の航続可能距離を実現するとともに、高速走行時の加速性能を向上させた「日産リーフe+」をラインアップに加えた。

 また、日産リーフは、EVの特徴である力強い発進加速、走りの滑らかさや静粛性などクルマとしての機能に加え、動く蓄電池としての機能も備えている。EVユーザーは、車両に充電した電力を停電時や緊急時のバックアップ電源として使用することが可能な訳だ。

 日産は、EVユーザーの自宅における充電の利便性を高めるため、より安価な充電が可能となる電気料金プランの提供を目指して各小売電気事業者との交渉を行なってきた。伊藤忠エネクスグループのエネクスライフサービスとは、2年前から大阪の日産販売会社において、家庭用電力の販売を行なっている。

 また、出光昭和シェルでは、ガソリン車ユーザー向けの特典に加え、今年度4月より新たにEVユーザー向けの電気料金プランの提供を開始している。更に、Looopとは、昨年度よりEVユーザー向けの基本料金0円の電気料金プランの提供に向けて実証実験を行なってきた。今回発表した電力の代理販売では、これまで各社と連携しながら蓄積したノウハウを活用し、各販売会社に随時展開することで、EVユーザーにより快適なカーライフの提案をする施策の一環だ。

 日産は、これまで同様にゼロ・エミッション社会の実現のためEVの普及に取り組むと共に、「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」の推進により、最先端の技術でクルマと人々の体験を進化させていくとしている。(編集担当:吉田恒)