日本共産党の志位和夫委員長は21日夜の記者会見で、記者団の質問に答え、アメリカが呼びかける中東有志連合への自衛隊参加について「自衛隊の派兵には断固反対する」とした。
志位委員長は「今起こっているイランを巡る危機の根源はトランプ政権がイランの核合意から米国が一方的に抜けたこと。(トランプ政権は)自分で危機をつくりだしておきながら、軍事介入するというのは根本的に間違っている。それに参加することにも全く道理がない。参院選挙中も断固反対を訴えた」と強調した。
韓国との外交問題についての質問には「両国の政治上の紛争問題、いわゆる徴用工問題の解決手段に貿易問題を使っている。これはルール破り、禁じ手だ。政治的紛争には外交上のルートを通じて冷静に話し合って解決するのが基本」と強調。
志位委員長は河野太郎外務大臣が駐日韓国大使を呼び付け、韓国の対応を「無礼だ」と発言した姿勢にも「外交上のまったくマナーを欠いた非礼な態度を外務大臣がやるというのは常軌を逸した態度だ」との認識を示した。
志位委員長は「外交なので、お互いに立場に違いはあっても、しっかりと、冷静に話し合うことが必要だし、お互いに敬意をもって、礼儀を守って対応しなければいけない。日本政府の一連の対応を大きく危惧する」と述べた。(編集担当:森高龍二)